国際的なビジネスカンファレンスに参加されたことのある方はいますか?元々会議という意味を持つ言葉の「カンファレンス」ですが、いわゆるBtoBの大規模なイベントを指しています。特定の業界でビジネスを展開する、ありとあらゆる企業が一堂に会するカンファレンスでは、セミナーや新商品やサービスの紹介や新たなトレンドが発表される他、業界によっては大型契約がまとめられたり、電撃発表がされるということも珍しくありません。
こういったカンファレンスは年間を通じてあらゆる業界や分野で開催されており、見本市が併設されることも珍しくありません。特にライフスタイル系、旅行系、あるいはフード系などは、一般の来場客にもよく知られたイベントがいくつかありますが、来る2月6日〜9日の会期で、iGamingのカンファレンスと国際見本市『iGBアフィリエイト/ICEロンドン』が開催されます。
『iGB/ICEロンドン』はどんなイベントなの?
この『iGB/ICEロンドン』はアフィリエイト業界のカンファレンスや見本市を執り行うiGB Affiiateが主催するイベントで、iGaming業界の中では最大規模となります。
その名前が示唆するとおり英ロンドンで年に一度行われ、iGBの方はアフィリエイトマーケティングに携わる企業、ICEの方はiGamingのプラットフォームやテクノロジー系の企業向けのイベントとなっています。
『iGaming』って?
そもそもiGaming(アイゲーミング)とは何かというと、オンラインカジノやスポーツベッティングの二つを主としたオンライン上でのギャンブルを指す総称です。あくまでも「オンライン上でのギャンブル」がキーとなるので、例えば無料のスロットアプリやゲームのアプリ、あるいは逆に課金をするにしても「賭け」とは本質的に異なるソシャゲなどとは、本質的に異なる分野と言えます。
日本でも近年、特にオンラインカジノが話題になりがちですが、スポーツベッティングを嗜む人も増えているようです。スポーツベッティングが楽しめるブックメーカーはイギリスで発祥・発展してきた歴史があり、現在でも合法的にオンラインベッティングを楽しめるのは欧米諸国が中心ですが、世界的に見るとさまざまな地域で合法化の流れが進んでいます。
昨年末にも男子プロテニス協会がATPツアーでのデータや、映像配信のライセンシングについて、スイスのブックメーカーと複数年契約を結んだことが発表されましたが、アメリカでも近年多くの州が、税収増加への道を見据えて続々とオンラインベッティングを合法化しています。
何が話し合われるの?
このiGaming業界最大といわれるカンファレンス『iGB/ICEロンドン』ですが、では実際にどのようなことが行われるのか気になるところです。ICEの公式サイトによると、このカンファレンスは「Eスポーツ」「スポーツベッティング」「決済」「カジノ」の4部門で構成されることが明記されており、これらの分野に関わる企業のブース出展とセミナーが主なコンテンツといって良さそうです。
一方、こういったカンファレンスは、セミナーなどの公式イベントで得られる直接的な情報やスキルはもとより、世界中からやってくる他の参加者たちとの顔を合わせての情報交換が最大の目的と言えるかもしれません。
例えばブックメーカーやオンラインカジノなどのプラットホームが、実際のゲームを開発・提供しているプロバイダーと、あるゲーム機種の独占配信契約を結んだり、あるいは将来のゲーム開発に向けた情報交換がなされることも考えられます。つまり、このカンファレンスはこういったiGamingのプラットフォームのトレンドや今後を見据えた動きがある程度方向づけられるイベントと言っても過言ではありません。
さらには最新セキュリティ技術の導入、世界各国のギャンブルをめぐる法律に対してどう動くか、などといった重要事項の他、最近では仮想通貨を使ってのオンラインカジノやスポーツベッティングも普及してきており、それらの最新情報もこう言った場で交わされることでしょう。
またこのカンファレンスでは、各アワードの授賞式があります。アワードは、年間最優秀カジノや年間最優秀ブックメーカーなどのプラットホーム、あるいは年間最優秀アフィリエイトマーケティング部門などがあり、ここで受賞をすれば業界内で大きな注目を浴びることになるでしょう。特に信頼や安全性が課題になりがちなiGaming業界では、こういった受賞歴は、一種の信頼性の獲得につながることから、重要な意味を持つことになります。
さて、この記事では2月6日から行われるiGamingのカンファレンス『iGBアフィリエイト/ICEロンドン』について書きました。今年はどういったトレンドが見られるのか、ぜひ注目したいところです!