記録的な円安が到来し、すでに為替介入まで観測されている昨今。資金を分散化するために、暗号資産への投資を始める人が増えています。
一方で、暗号資産はビットコインとアルトコインに種類が分けられますが、2024年にどちらを買うべきかについては多くの要因に依存します。そこで本記事では、ビットコインとアルトコインの特性を比較し、それぞれのメリットとデメリットを考察。投資すべき仮想通貨おすすめを判断するための一助を提供します。
ビットコインの特性や最近の傾向
ビットコインは2009年に誕生した最初の暗号資産であり、他のどの暗号資産よりも市場価値と知名度はトップに君臨し続けています。
また、ビットコインの最大の魅力は、その限定的な供給量にあります。。ビットコインの最大供給量は最初から2,100万枚に設定されており、この希少性が長期的な価値の保存手段としての地位を固めているのです。実際、4月20日(土)にビットコインは半減期を迎え、残り131万枚となっています。
2024年初には、米証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを承認。このことで、ビットコインは株式と同じように証券取引所で売買できるようになり、投資家のコインに対する信頼度が大幅に向上しました。
以上を要因とし、ビットコインは3月14日(木)に約1,080万円となる過去最高値を更新。中東地域の紛争により一時価格は下落したものの、本稿執筆時点では反発し、再び1,000万円を超える値を付けています。
アルトコインの特性や最近の傾向
アルトコインは、ビットコイン以外の暗号資産を指し、イーサリアムやリップル、ライトコインなどが含まれます。これらはビットコインと比較して新しい技術や異なる用途を提供しており、その多様性は投資家にとって大きな魅力となっています。たとえば、イーサリアムはスマートコントラクト機能を提供しており、分散型アプリケーション(DApps)の開発が可能です。このような技術的利点は、アルトコインが新しい市場ニーズに応じて急速に成長する可能性を秘めていることを示しています。
そして、アルトコインの中でも特に投資家が注目するコインは、やはりイーサリアムでしょう。ビットコインと同様にSECによる現物ETF承認を待つイーサリアムですが、大方の予想では、今回はすべて非承認となるとされています。しかし、香港では3社がすでにイーサリアムの現物ETF取引承認を受け、4月30日(火)より取引がスタートします。
したがって、この勢いでこのまま価格が高騰するかどうか、大きな期待が寄せられています。
2024年の投資戦略
ビットコインとアルトコインの投資では、それぞれ異なるリスクが伴います。ビットコインは価格のボラティリティが高いものの、市場での確立された地位により比較的安定した投資と見なされています。一方、アルトコインは新しい技術や市場の変動によって高いリターンを期待できる一方で、その変動性や未知のリスクも大きいです。したがって、アルトコインへの投資は高いリターンを求めるが、それに伴うリスクを受け入れることができる投資家に適しているといえるでしょう。